対象疾病

障害年金しょうがいねんきん」は支給対象外しきゅうたいしょうがい傷病しょうびょう非常ひじょうすくないのが特徴とくちょうです。
ほとんどの疾病しっぺい対象たいしょうとなりますが、「原則げんそくとして対象たいしょうとならない」と認定基準にんていきじゅん記載きさいされている傷病しょうびょうが、神経症しんけいしょう神経症圏しんけいしょうけんぞくする精神疾患せいしんしっかんです。
ただし、医師いし診断書しんだんしょ精神病せいしんびょう病態びょうたいしめしている(うつびょう統合失調症とうごうしっちょうしょうなど)と記載きさいがあった場合ばあいは、障害年金しょうがいねんきん受給じゅきゅうできる可能性かのうせいがあります。


障害年金しょうがいねんきん対象たいしょうとなる代表的だいひょうてき疾病しっぺいをご紹介しょうかいします。

精神せいしん障害しょうがい

老年及ろうねんおよ初老期認知症しょろうきにんちしょう、その老年性精神病ろうねんせいせいしんびょう、アルコール精神病せいしんびょう脳動脈硬化症のうどうみゃくこうかしょうともな精神病せいしんびょう頭蓋内感染症とうがいこつかんせんしょうともな精神病せいしんびょう統合失調症とうごうしっちょうしょう統合失調感情障害とうごうしっちょうかんじょうしょうがいそううつびょう双極性障害そうきょくせいしょうがい)、てんかん性精神病せいせいしんびょう妄想性障害もうそうせいしょうがい気分障害きぶんしょうがい(うつびょう)、反復性はんぷくせいうつ病性障害びょうせいしょうがい気分変調症きぶんへんちょうしょう非定型精神病ひていけいせいしんびょう知的障害ちてきしょうがい精神発達遅滞せいしんはったつちえん)、アスペルガー症候群しょうこうぐん広汎性発達障害こうはんせいはったつしょうがい、ADHD(注意欠陥多動性障害ちゅういけっかんたどうせいしょうがい)、自閉症じへいしょうスペクトラム、高次脳機能障害こうじのうきのうしょうがい若年性じゃくねんせいアルツハイマー型認知症がたにんちしょう、ダウン症候群しょうこうぐん、トゥレット症候群しょうこうぐん慢性疲労症候群まんせいひろうしょうこうぐん

悪性新生物あくせいしんせいぶつによる障害しょうがい

がん、直腸ちょくちょうがん、はいがん、にゅうがん、膀胱腫瘍ぼうこうしゅよう咽頭いんとうがん、肝臓かんぞうがん、消化管間質腫瘍しょうかかんかんしつしゅよう、(GIST)潰瘍性大腸炎かいようせいだいちょうえん人工肛門じんこうこうもん新膀胱等造設しんぼうこうとうぞうせつ

障害しょうがい

白内障はくないしょう緑内障りょくないしょう、ぶどう膜炎まくえん眼球萎縮がんきゅういしゅく癒着性角膜斑点ゆちゃくせいかくまくはんてん小眼球症しょうがんきゅうしょう網膜脈絡膜萎縮もうまくみゃくらくまくいしゅく網膜色素変性症もうまくしきそへんせいしょう糖尿病性網膜症とうにょうびょうせいもうまくしょう網膜動脈血管硬化症もうまくどうみゃくけっかんこうかしょう網膜中心性精脈血栓症もうまくちゅうしんせいせいみゃくけっせんしょう視神経萎縮ししんけいいしゅく先天性弱視せんてんせいじゃくし、ベーチェットびょう黄斑部変性症おうはんぶへんせいしょう眼瞼痙攣がんけんけいれん、シェーグレン症候群しょうこうぐん、アッシャー症候群しょうこうぐん

聴覚ちょうかく障害しょうがい

メニエールびょう感音性難聴かんおんせいなんちょう突発性難聴とっぱつせいなんちょう混合性難聴こんごうせいなんちょう頭部外傷又とうぶがいしょうまた音響外傷おんきょうがいしょうによる内耳障害ないじしょうがい薬物中毒やくぶつちゅうどくによる内耳障害ないじしょうがい突発性両側性感音難聴とっぱつせいりょうがわせいかんおんなんちょう、ストマイ難聴なんちょう、アッシャー症候群しょうこうぐん

鼻腔機能障害びくうきのうしょうがい

外傷性鼻科疾患がいしょうせいびかしっかん

そしゃく・嚥下機能えんげきのう音声おんせいまたは言語機能障害げんごきのうしょうがい

咽頭摘出術後遺症いんとうてきしゅつじゅつこういしょう上下顎欠損じようげがくけっそん咽頭腫瘍いんとうしゅよう咽頭いんとうがん、脳血栓のうけっせんによる言語障害げんごしょうがい

上肢じょうし下肢かし体幹たいかん脊柱せきちゅう肢体したい機能障害きのうしょうがい

上肢じょうしまたは下肢かし離断りだんまたは切断障害せつだんしょうがい上肢じょうしまたは下肢かし外傷性運動障害がいしょうせいうんどうしょうがい脳卒中のうそっちゅう脳梗栓症のうそくせんしょう脳硬化症のうこうかしょう椎間板ついかんばんヘルニア、重傷筋無力症じゅうしょうきんむりょくしょう関節かんせつリウマチ、バージャーしょうあるいはビュルガーしょう脊髄損傷せきずいそんしょう膠原病こうげんびょう脊柱管狭窄症せきちゅうかんきょうさくしょう進行性筋しんこうせいきんジストロフィー、筋強直性きんきょうちょくせいジストロフィー、多発性硬化症たはつせいこうかしょう小児麻痺しょうにまひ、ポリオ、ポストポリオ症候群しょうこうぐん、パーキンソン、もやもや、ギランバレー症候群しょうこうぐん全身性ぜんしんせいエリテマトーデス(SLE)、ベーチェットびょう、ヤコブびょう、ミトコンドリアびょう骨髄異形性症候群こつずいいけいせいしょうこうぐん球脊髄性筋萎縮症きゅうせきずいせいきんいしゅくしょう痙性対麻痺ひきつせいたいまひ大腿骨骨頭壊死だいたいこつこっとうえし先天性股関節脱臼せんてんせいこかんせつだっきゅう変形性股関節症へんけいせいこかんせつしょう脊髄小脳変性症せきずいしょうのうへんせいしょう低酸素脳症ていさんそのうしょう筋萎縮性側索硬化症きんいしゅくせいそくさくこうかしょう(ALS)、梨状筋症候群りじょうきんしょうこうぐん脳性麻痺のうせいまひ糖尿病性壊死とうにょうびょうせいえし線維筋痛症せんいきんつうしょう脳脊髄液減少症のうせきずいえきげんしょうしょう脳脊髄液漏出症のうせきずいえきろうしゅつしょう)、多系統萎縮症たけいとういしゅくしょう(MSA)、大脳基底核変性症だいのうきていかくへんせいしょう(CBD)、遠位型えんいがたミオパチー、ジストニア

平衡機能へいきんきのう障害しょうがい

メニュエールびょう上記じょうき上肢じょうし下肢かし体幹たいかん脊柱せきちゅう肢体したい)の傷病しょうびょう小脳しょうのう脳幹のうかん障害しょうがいのあるもの

神経系統しんけいけいとう障害しょうがい

ヤコブびょう悪性神経膠腫あくせいしんけいこうしゅ進行性多巣性白質性脳症しんこうせいたそうせいはくしつせいのうしょう糖尿病性神経障害疼痛とうにょうびょうせいしんけいしょうがいとうつう、RSD(反射性交感神経症はんしゃせいこうかんしんけいしょうジストロフィー、反射交感神経性萎縮症はんしゃこうかんしんけいいしゅくしょう)、神経痛しんけいつうともな病気びょうき

呼吸器疾患こきゅうきしっかんによる障害しょうがい

肺結核はいけっかく間質性肺炎かんしつせいはいえん、じんぱい気管支喘息きかんしぜんそく慢性気管支炎まんせいきかんしえん膿胸のうきょう肺線維症はいせんいしょう肺気腫はいきしゅ

心疾患しんしっかんによる障害しょうがい

慢性心包炎まんせいしんほうえん、リウマチ性心包炎せいしんほうえん慢性虚血性心疾患まんせいきょけつせいしんしっかん冠状動脈硬化症かんじょうどうみゃくこうかしょう狭心症きょうしんしょう僧帽弁逸脱症そうぼうべんいつだつしょう感染症心内膜炎かんせんしょうしんないまくえん心筋梗塞しんきんこうそく大動脈弁狭窄症だいどうみゃくきょうさくしょう完全房室かんぜんぼうしつブロック、拡張型心筋症かくちょうがたしんきんしょう洞不全症候群どうふぜんしょうこうぐん心不全しんふぜん帽弁閉鎖不全症ぼうべんへいさふぜんしょう肺動脈性高血圧症はいどうみゃくせいこうけつあつしょう肺血栓塞栓症はいけっせんそくせんしょう、シャント性心疾患せいしんしっかん

腎疾患じんしっかんによる障害しょうがい

慢性腎炎まんせいじんえん、ネフローゼ症候群しょうこうぐん慢性糸球体腎炎まんせいしきゅうたいじんえん慢性腎不全まんせいじんふぜん、ループス腎炎じんえん糖尿病性腎症とうにょうびょうせいじんしょう多発性たはつせいのう胞腎ほうじん

肝疾患かんしっかんによる障害しょうがい

肝硬変かんこうへん多発性肝腫瘍たはつせいかんしゅようかんガン、慢性肝炎まんせいかんえん

血液けつえき造血器疾患ぞうけつきしっかんによる障害しょうがい

白血病はっけつびょう再生不良性肝腫瘍さいせいふりょうせいかんしゅようかんガン、慢性肝炎まんせいかんえん

代謝疾患たいしゃしっかんによる障害しょうがい

糖尿病とうにょうびょう、「糖尿病性とうにょうびょうせい」と明示めいじされたすべての合併症がっぺいしょう

高血圧こうけつあつによる障害しょうがい

悪性高血圧あくせいこうけつあつ高血圧症心疾患こうけつあつしょうしんしっかん高血圧症腎疾患こうけつしょうじんしっかん

その疾患しっかんによる障害しょうがい

難病なんびょう、HIV感染症かんせんしょう、クローンびょう化学物質過敏症かがくぶっしつかびんしょう日光過敏症にっこうかびんしょう尿路変更術にょうろへんこうじゅつ人工肛門設置じんこうこうもんせっち新膀胱造設しんぼうこうぞうせつ臓器移植ぞうきいしょく慢性疲労性症候群まんせいひろうせいしょうこうぐん化学物質過敏症かがくぶっしつかびんしょう遷延性意識障害せんえんせいいしきしょうがい植物状態しょくぶつじょうたい

重複疾病ちょうふくしっぺいによる障害しょうがい

身体機能しんたいきのう障害しょうがい精神せいしん障害しょうがい重複ちょうふくする場合ばあい傷病名しょうびょうめい省略しょうりゃく